氷上の軌跡 -#10 大坊晃己-

中央大学アイスホッケー部のブログをご覧の皆様、こんにちは。

今年度の氷上の軌跡トップバッターを担当します、大坊晃己です。

このブログでは、自身のこれまでのアイスホッケー人生の振り返りと、支えてくださった方々への感謝を綴りたいと思います。
16年間という長い期間をアイスホッケーと歩んできたため、これまでの全てを書くことはできませんが、出来るだけ多くを伝えられるよう頑張りますので、最後まで読んでいただけると幸いです。

まずは自身のこれまでのアイスホッケー人生の振り返りをしたいと思います。

私が本格的にアイスホッケーを始めたのは小学校1年生の時です。始めたきっかけはよく覚えていませんが、幼い頃から兄の背中を常に追っかけていたため、兄がアイスホッケーをやっていたことが大きかったと思います。

小学校の6年間は#1吉野と同じチームだったこともあり、毎日切磋琢磨しながら常に何事も競い合っていた記憶があります。この6年間は特に大きな挫折もせず、あまり試合で負けたこともなく、とにかく楽しくアイスホッケーをしていました。

中学、高校では部活動としてアイスホッケーをすることができました。
中学校から、氷上練習のほかに過酷な陸上トレーニングが始まりました。雨が降ることを願い、教室の外にてるてる坊主を逆さまにして吊るしたことも今となっては良い思い出です。中学校での3年間は、試合で勝つことよりも負けることの方が多く、悔しい思いをした時間の方が長かったですが、技術や体力の面で、高校への土台ができたと思います。

高校に入り、小・中学校以上にアイスホッケー漬けの日々がスタートしました。氷上練習は少ない時で1日2回、多い時は1日4回ありました。それだけでなく氷上練習がない日や氷上練習の合間を縫った時間で陸上トレーニングを行っていました。中学の頃まで全国大会出場を目標にしていた自分にとって、日本一を目指す高校のこの練習量はとてもハードで、1年目はついていくことに精一杯でした。日本一という目標に届くことはありませんでしたが、かけがえのない一生の友達ができ、今までの人生で最も濃い3年間になりました。

いよいよ大学です。
これまで以上にもっとレベルの高い環境でアイスホッケーがしたいと思い、自分にある進路先の候補の中から、最も強豪である中央大学を選択しました。入学する前は、楽しみな気持ちよりも、自分がその中に入り通用するのかという不安の方が断然大きかったです。
実際に入学し、全国に名を轟かせている人たちと同じリンクにあがり練習した時、自分と周りのレベルの差が大きすぎて、大袈裟ではなく、こんなところで4年間どう生きていけばいいんだって本当に思いました。
先輩方の話を聞いている中で、大学では、ただひたすら今までと同じ努力をするだけでは足りず、色々考えながら努力することが大事だということがわかりました。それから試行錯誤しながら、自分なりに頑張ってみた結果、少しずつではありますが、試合で使っていただけるようになりました。

2年、3年目は上位セットで使っていただくことが多く、それぞれで組んだラインメイトの先輩や後輩から多くのものを吸収することができ、かなり成長できたと思います。
3年目まであっという間に終わってしまい、4年目を迎えました。学生ホッケーのラストイヤーでもあり、最後の大会であるインカレも地元開催とのことで、個人的に思い入れの強い年でした。
しかし、就職試験や怪我等で、チームのみんなと生活したり練習したりする時間が少なく、思うようにチームの活動に参加することができない1年でした。そんななかでもいつでもあたたかく受け入れてくれたチームメイトには感謝の気持ちでいっぱいです。
最後は望んでいた形で終わることはできなかったけれど、4年間最高の先輩方と最高の同期と最高の後輩達と一緒にホッケーできて楽しかったです。

ここからは感謝の思いを綴っていきたいと思います。

中央大学のスタッフの方々
1年目から試合で起用していただきありがとうございました。試合直前で体調を崩してしまったり、期待通りの活躍ができなかったり、至らないところだらけでしたが、調子が悪い中声をかけてくださったり、氷上以外でも就職試験でチームを離れている際に連絡をしてくださったり、さまざまなところでお世話になりました。
4年間ありがとうございました。

各カテゴリーでお世話になった指導者の方々
振り返ると、それぞれどのカテゴリーでもここでアイスホッケーができて良かった、ここを選んで良かったと心から思えます。技術的な面だけでなく、人間性の面でも成長することができ、感謝しています。ありがとうございました。

部屋の先輩方
大学に入り、初めて親元を離れて生活するなかで、米炊きすらろくにできない自分に、何から何まで教えてくださり、ありがとうございました。良いこと悪いこと大学生活の全てを教えていただき、とても楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。

部屋の後輩達
みんなには色々なとこで支えてもらいました。自分が体調を崩した時は、「なんでも買ってきます」「いつでも言ってください」って言ってくれたり、内定祝いで飯に連れて行ってくれたり、とても嬉しかったです。私生活だけでなく、氷上でも。自分のミスで失点して負けかけた試合で、#24 れーじと#26 まさきが点を決めて逆転したことは特に印象に残っています。
最後の一年、愛情深いみんなと同じ部屋で生活できて、すごく楽しかったです。ありがとう。

両親
16年間アイスホッケーを続けさせてくれてありがとうございました。朝早い練習の送り迎えだったり、高校3年間のあの練習量のなかでの毎日の送り迎えだったり、自分が親になった時にできるかと言われたら簡単にはできるとは言えません。
体重を増やすための食事だったり、その中でも栄養とかを考えてくれたり、大学に入ってからは試合前と後には毎回必ずメッセージをくれたり、思い返すとどんどん出てくるけど、まとめると、どんなことよりも自分のアイスホッケーを優先してくれてありがとうございました。本当は支え続けてくれたアイスホッケーを職業にして恩返ししたかったけれど、自分が選んだ道で恩返ししていきます。

同期
4年間みんなとホッケーできてすごく楽しかったです。ここではそれくらいしか書かないけど、これからみんなでどっか出かけるだろうから、その時はケツメイシでも流して、熱く語り合いたいなと思います。4年間ありがとう。

この16年間、本当に多くの方々に支えられてきました。支えてくださった方々に感謝と尊敬の気持ちを持ち、今度は自らがそれを還元できる人間に成長していきます。

気がついたらとても長い文章になってしまいましたが、ここまで飽きずにお付き合いいただきありがとうございました。

これにて私の「氷上の軌跡」を終わりたいと思います。
#10 大坊晃己

中央大学スケート部アイスホッケー部門

中央大学スケート部 アイスホッケー部門